知的・発達障害擬似体験への取材

10月5日に名東区手をつなぐ育成会主催、知的・発達障害擬似体験のワークショップが開催されました!

このワークショップは、コロナ禍でも手をつなぐ育成会としての活動をしていきたい、知ってもらいたいという思いから、Zoomと会場を設けての開催となり、今回は会場に取材に行ってきました。

兵庫県たつの市の市民団体「ぴーす&ピース」代表で、手をつなぐ育成会会長の矢野一隆さんを講師としてお招きし行われ、ワークショップでは、知的・発達障害のある方々が日常生活で直面する困難、抱く感覚を擬似的に体験しました。

最初は、知的・発達障害のある方が抽象的な言葉を伝えられたときに抱く感覚のワークショップです。お題として挙げられた言葉の絵を描くというもので、みなさんも是非紙とペンご用意して、体験してください!

1つ目のお題は「りんご」です!

みなさんうまく描けましたか?

2つ目のお題は「ちょっと」です!

どうでしたか?

きっと「りんご」はすぐに描けたけど、「ちょっと」は悩んでうまく書き出せなかった、描けてもこれでほんとにいいんだろうかと感じてしまったと思います。

このように、抽象的な言葉をかけられたときに、迷う、わからないという感覚が知的・発達障害のある方が日々感じていることと似ているそうです。

コップにちょっとだけ水が入った絵や人の肩をトントンして「ちょっと」と声をかける絵など、皆さんいろんな絵を描いていて、意味も様々なのが印象的でした。知的・発達障害のある方に抽象的な言葉を使うときは、何がどの程度なのかを具体的に説明することが大事だと実感できました。

そのほかにも、かける言葉が及ぼす影響についてのワークショップが行われました。2人組になり、一人が軍手をはめた状態でお札に見立てた紙の枚数を数えます。そしてもう一人が、1回目は「早くして、後ろが詰まっている」といったようなきつい言葉をかけ、2回目は「急がなくていいよ、ゆっくりね」といったような優しい言葉をかけます。かける言葉が違うだけで、数えられた紙の枚数は10枚近く違いました。

言葉を優しくするという少しの工夫だけですが、これも自分ができる支援の一つだと感じました。

これらのワークショップで、知的・発達障害のある方々が体感していることを擬似的に体験でき、その分言葉だけではわからないことまで理解することができました。是非皆さんも機会があれば参加し、理解を深めていってください!

会場は名東区在宅サービスセンターの研修室。 アクリル板が設置され、感染予防もバッチリ!

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